念願の訪問です。国道8号線沿いに史跡公園がありいつも時間がなく残念に思っていました。今日はbjリーグの試合前にRUNでまわりました。
■大岩山古墳群の特徴
①24個の銅鐸大量出土
大岩山古墳群は銅鐸の大量発掘で有名です。24個の銅鐸出土は加茂岩倉遺跡の37個に次ぐ二番目の量です。
銅鐸はまだ不明な点が多く用途さえはっきりしません。
②300年にわたる埋葬期間
大岩山古墳群は17基の古墳で構成され比較的広範囲に展開しています。丘陵地が岬のようになって場所と平地に分かれています。
17基の古墳の内8基が史跡指定を受けておりそれ以外の古墳は消滅したりで実態が不明です。
築造時期は3世紀から6世紀にわたり、この地域を統治した首長にかかわる歴史が感じ取れます。一地域でこれだけの歴史がつながる“地方都市”はレアケースです。
大岩山古墳群map
■古墳めぐり
JR野洲駅から旧中仙道を徒歩で進みます。約20分で桜生史跡公園に到着します。
公園には甲山・円山・天王山古墳があります。
公園内を通過し国道8号線に出て辻町を右折すると銅鐸博物館に至ります。
フィールドワークは地元の資料館から始めるのが鉄則です。
フィールド1 銅鐸博物館 及び 弥生の森歴史公園
博物館は弥生の森歴史公園にあり、各種の歴史体験ができるのが魅力です。
○弥生の森歴史公園 復元竪穴住居
博物館は銅鐸展示がメインで大岩山銅鐸の発掘の歴史が丁寧に紹介されていました。
大岩山古墳群の全体像がわかります。
ちなみに公園の南側に銅鐸出土跡があります。
フィールド2 宮山二号墳
築造:6世紀後半 形状:円墳
○宮山二号墳
こんな古墳の保存状態を始めてみました。コンクリートだものなぁ
石室は開放されて石棺がおかれていました。
桜生史跡公園に再び向かいます。徒歩約15分ほどです。

フィールド3 天王山古墳
築造:6世紀初頭 形状:前方後円墳
○天王山古墳
この古墳群唯一の前方後円墳です。石室は開口していません。
○前方部から後円部を眺める
フィールド4 円山古墳
築造:6世紀初頭 形状:前方後円墳
○円山古墳
○解説版
○墳丘
○石室 近づくと説明の音声が急に鳴り出してびっくりしました
フィールド5 甲山古墳
築造:6世紀前半 形状:円墳
○甲山古墳
○解説版
○墳丘
桜生史跡公園には管理事務所もあります。この日はお休みのようでした。さて、大塚山古墳に向かいます。徒歩で新幹線の高架をくぐって約10分です。
フィールド6 大塚山古墳
築造:5世紀前半 形状:帆立貝形古墳>
○大塚山古墳
○解説版1
○解説版2
○解説版3
墳丘は3段が確認できます。帆立貝形は大変珍しい。古墳群内最大です。
桜生の3つの古墳は丘陵地にありました。大塚山古墳はそこから降りた場所にあります。また一時代前の築造ですから、埋葬の形の変化か?集落の移動があったのか?変化の要因が興味深い。
ここから少し離れて3つの古墳があります。徒歩で約30分。
フィールド7 亀塚古墳
築造:5世紀末 形状:帆立貝形または前方後円墳
○亀塚古墳

○墳丘
フィールド8 古冨波山古墳
築造:3世紀後半 形状:円墳
○古冨波山古墳 解説版1

○解説版2
○解説版3
○墳丘は埋め戻されて公園になっています。
三角縁神獣鏡が三枚発見されています。
この地方でも最古級首長墓のようです。最後に冨波古墳に向かいます。
フィールド9 冨波古墳
築造:3世紀後半 形状:前方後方墳
この古墳は墳丘部が削平されていて発掘調査で発見されました。
○冨波古墳 発見時 墳丘がありませんでした
○冨波古墳
○復元された古墳。墳丘がわからないので基台のような復元です、珍しい。
○冨波古墳 解説版1
○冨波古墳 解説版2
発掘調査資料を読んでいませんが、面白そうです。こうした出現期の古墳は周囲の墳墓との関係をよくみないといけません。
■当時の野洲の豪族
野洲の国造は近江安直(おうみのやすのあたい)でした。ちなみに「野洲」という地名はこの“安”からきているのでは?と想像しています。
息長氏との関係もあり、天皇家ともつながる。300年という長期にわたってこの地を支配した勢力とすると中央政権とも信頼関係のある豪族であったはずです。
集落がたくさん見つかって生活を知りたいものです。
堪能しました。
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